令和3年2月12日
日本獣医生命科学大学後援会
会長 安部 毅 殿
日本獣医生命科学大学
学生部長 竹村 直行
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、本学が感染防止のため下記の通り対応を講じてきたことをまとめてご報告させて頂きます。
記
令和2年3月4日(木)に原則すべての学生の入構を禁止した。緊急事態宣言の解除等に基づき、6月1日(月)より、卒業論文のための実験・研究等を行う最高学年の学部生及び大学院生・研究生及び動物飼育管理の当番等、やむを得ぬ作業のある学生の登校を許可するとともに、6月15日(月)から、実習科目の面接授業の開始に伴い、全学科を対象とした入構を開始した。
全学科を対象とした入構開始に伴い、自宅に通信環境が十分に整備されていない学生に対するPC教室の利用開放や図書館のオンライン完全予約制による最高学年と大学院学生に対する閲覧席の利用(90分)を開始した。
9月24日(木)の後期授業の開始後、学生の課外活動についても一部許可することとし、併せて、図書館についても一部閲覧席の利用を可能とした。
①カリキュラム(講義・実習)
授業は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、大幅に予定を変更することとなった。前期授業は、授業開始日を繰下げ、予定より1ヵ月遅れの5月4日(月)から講義科目を、6月15日(月)から実習科目を開始し、開始の遅れから一部の実習科目は、夏季休業期間に実施することとなった。
授業方法について、講義科目は、学修支援システムを活用したオンデマンド型の遠隔授業やWeb会議システムWebex Meetings等を活用したリアルタイムによる遠隔授業により双方向授業を実施することとし、対面での指導を必要とする実習科目は、通常、午後のみの時間割を午前・午後を活用し、感染防止に配慮した少人数による分散実施を行った。
また、後期授業からは、前期同様、遠隔授業と対面による授業を併用するとともに、大学の学修に慣れていない1年次学生の講義科目を中心に、各学科3科目程度、対面による講義を開始しており、東京都内の新型コロナウイルスの感染状況も踏まえつつ、対面による授業の機会を段階的に増やした。
②臨床実習
産業動物臨床実習は、例年は現場(宮城県、山形県の農業共済組合等)での5日間の集中実習を行っているが、本年度については、本学第二校地21号棟で実習用子牛を用いて実習を行っている。また、小動物臨床実習は、例年どおり、本学付属動物医療センターで少人数グループによるローテーションで実施している。
③獣医師国家試験の対応
授業科目(総合獣医学)、土曜学校(課外授業)、学生(国試対策委員会)による勉強会など、例年、面接授業や対面で行っているものについて、本年度は、学修支援システムによる遠隔授業やWeb会議システムWebex Meetingsを活用した勉強会を中心に実施して、対面による指導はないものの、オンラインによる双方向の指導をしている。
①主な学事行事
・令和元年度学位記授与式:中止、令和2年度入学式:中止
・保護者面談会:対面式を中止し、メールにて質問受付へ切り替え
・体育祭:中止、医獣祭:中止
・学生定期健康診断:従来の入学式後を延期し、9月下旬より3回に分けて実施。
②新型コロナ対策給付金関連
・学生支援緊急給付金(1次推薦):20万円20名、10万円94名に支給
・同上 (2次推薦):20万円7名、10万円13名に支給
・新型コロナウイルス感染症対策助成金:10万円8名に支給
③就職・キャリア支援(キャリア支援委員会)
本来、対面式が基本のキャリア面談を3月上旬の原則入構禁止よりZOOMによるオンライン面談に切り替えた。5月上旬から例年通り就職ガイダンスを始めたが、一部内容を変更し、外部業者との連携により基本オンライン講座に切り替え実施した。
④昼休みの学生相談(学生相談室)
11月よりWeb会議システムWebex Meetingsを活用した学生面談に切り替え遠隔で対応できるようにした。
⑤クラブ活動等課外活動
3月4日(木)に原則すべての学生の課外活動を中止した。東京都内の新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、後期授業開始の9月24日(木)より、公式大会への参加について、感染防止対策を講じていることを条件に許可することとし、11月1日(日)より、主催者団体側の十分な3密対策の講じられた大会、試合、昇段審査、イベント、催物等に参加について、申請に基づき許可することとし、許可された課外活動の練習は、大会等の原則1週間前から活動を認めることとした。12月17日(木)、東京都の新規感者数が大幅に急増したため、学生部より原則活動中止とする告知をした。また2回目の緊急事態宣言を受けて、現在課外活動は引き続き中止となっている。
⑥「新型コロナウイルス感染拡大に対する行動指針」の作成
東京都内のコロナ感染状況に基づき、10月5日よりHPに掲載し、キャンパス入構、課外活動、福利厚生施設、行事・イベント等の学生生活の指針としている。
①コロナ感染の対応
新型コロナウイルス感染症に罹患した学生又は罹患したと疑われる学生は、相談機関への相談、医療機関への受診、保健所の指示に従うこととし、併せて保健センター(又は学生支援課)に連絡するよう周知した。当該学生の対応については、学生支援課にて「新型コロナウイルス ヒヤリングシート」により、氏名、管轄する保健所、行動記録(日時、場所、接触者、登校の有無)等の情報を確認・把握し、学長、学部長、保健センター長を中心に、保健所の指導に基づき予防措置(陽性者、濃厚接触者等の自宅待機期間の決定、経過観察、施設消毒)を決定している。(対応マニュアル作成)
現在までに、学生の新型コロナ感染は9名あり、そのうち学内への保健所指導が2回あったが、適切な感染対策が施されており濃厚接触者から陽性者は出ていない。
②学修環境整備等
奨学寄付金等の活用により、学修環境の整備を行った。
・講義収録システムの設置(111、511、512、513講義室)
・Web会議システムWebex Meetingsの導入(50ライセンス)
・学修支援システム同時アクセス(100ライセンス)の追加
・学内ネットワーク機器の更新
・非接触式体温計(20台)の整備及びAI顔認証体温計(4台)の各建物への設置
・マスク、フェイスシールド、消毒液の配備、等
以 上